催眠療法
日本語で言うと「催眠療法」と呼ばれ、心理療法のひとつです。
セラピストの誘導の言葉を聞きながら、リラックスして意識を集中し、
内面に湧き出てくるイメージや感情、感覚、言葉を感じ取り、
気づきや癒しを得ていく療法です。
催眠っていうと、操られて変なことをさせられそう…。
催眠は、自分で意図して入っていくもので、セラピストが何か強制することはありません。
全ての催眠は自己催眠と言われています。目覚めようと思えば自分の意思で目覚めることもできます。
ヒプノセラピーは「催眠療法」と呼ばれますが、
私は「イメージ療法」と言った方がしっくりくると感じています。
催眠はリラックスを生み、顕在意識を休ませ、被暗示性と気づきを高め、イマジネーションを通して潜在意識に触れるプロセスである。催眠はまた、思考とイメージをリアルに体験する状況をつくりだす。
『クラズナー博士のあなたにもできるヒプノセラピー』A.M.クラズナー
ますます難しい…実際どんな感じなの?
瞑想に近い
最近はヨガやマインドフルネスの広がりにより、
瞑想が一般的になってきていますので、
誘導瞑想のようなもの、と説明することが多いです。
瞑想は、自分自身でリラックスして意識を内面に集中した状態を作り出します。
誘導瞑想は、導き手が言葉をかけて、よりスムーズに内面に集中できるようにします。
瞑想と言われるとなんとなくイメージがつくかな。
でも瞑想って雑念が湧いてきてうまくできないんだよね。
瞑想とヒプノセラピーの違い
仏教系の瞑想ですと、何も考えないよう頭を空っぽにすることを意図して
瞑想したり、一つの言葉やイメージに意識を集中していく方法が多いですが、
ヒプノセラピーの場合は、逆に自由にイメージを思い浮かべていただく必要があります。
そして瞑想は静かに言葉を発せず自分の内面を感じていくものですが、
ヒプノセラピーのセッションでは、瞑想の意識状態になりながら、
そこで感じたイメージや感情をセラピストに話して伝えてもらいます。
普段頭で考えているよりも、臨場感を伴うイメージや感情が感じられたりします。
目覚めながら夢を見ている感じにも近いかもしれませんね。
そして、その感じているイメージに沿って、
さらにセラピストが、言葉をかけて誘導していく、という手法です。
イメージに沿ってセラピストが声をかけて誘導することで、
セッションの目的となる気づきや癒しを効果的に得ることができます。
瞑想だとイメージが出てきてもそれに何の意味があるかわからないで終わってしまう…。
ヒプノセラピーでは、その出てきたイメージが何につながるのか、セラピストが質問してさらにイメージを進展していったり、問題解決につながるような気づきやメッセージが受け取れるように誘導していきます。
瞑想もヒプノセラピーも「変性意識状態」になるという点で共通しています。
変性意識状態については、また別の項で説明していきますね。
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